テラル 給水ポンプ 無駄な運転時間を低減する制御の特許

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テラルよりポンプの起動頻度が異常に高くなるのを抑制しつつ、ポンプの無駄な運転時間を低減できる、給水装置の特許が出願されています。

【公開番号】特開2015-151924
【公開日】平成27年8月24日

JPA_427151924_000005

【請求項1】
ポンプと、前記ポンプを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記ポンプの運転中に少流量状態が停止確認時間Tcにわたって継続した後に、前記ポンプを停止させ、前記停止確認時間Tcは、直近複数回分の前記ポンプの停止時間の平均Tt_aveと、直近複数回分の前記停止確認時間を除く前記ポンプの運転時間の平均Tr_aveとに基づいて決定される、給水装置。

【請求項2】
前記ポンプが一旦停止されてから、起動され、その後再び停止されるまでの所定の理想給水間隔をTq_idealとしたとき、前記停止確認時間Tcは、
Tc = Tq_ideal - (Tt_ave + Tr_ave)
の式を用いて算出される、請求項1に記載の給水装置。

【請求項3】
前記停止確認時間Tcは、前記式を用いて算出された値が所定下限値を下回る場合、該所定下限値に設定される、請求項2に記載の給水装置。

【請求項4】
配管内圧力を検出する圧力検出部と、
配管内の流量が所定流量値以下になると少流量検出信号を出力する少流量検出部と、
をさらに備え、
前記ポンプは複数台設けられており、
前記制御部は、前記圧力検出部により検出される配管内圧力が所定圧力値を上回り、かつ、前記少流量検出部から前記少流量検出信号が出力された場合に、前記少流量状態になったと判断する、請求項1~3のいずれか一項に記載の給水装置。

JPA_427151924_000006

各社とも微妙に異なりつつも小水量停止までの確認時間を可変させるということでは制御が同じですが、この時間を0にしてしまうと省エネにはなっても起動頻度過多となり機器の故障にもなりかねないので悩ましいところです。荏原製作所のものではEモード移行時と通常時でも停止制御が異なるようですし、川本製作所のものでは10~60秒の間で可変させていますが、総じて直近の運転時間と停止時間との状況で変わっていくようです。

この特許では参考例として

例えば、理想給水間隔Tq_idealが70秒に、昇圧運転時間Tr2が10秒に、それぞれ予め設定されているものとする。
このとき、給水間隔Tqが常に理想給水間隔Tq_idealに等しいと仮定すると、上記〔式1〕より、
70秒 = Tt + Tr1 + Tc + 10秒
となる。
また、1日当たりのポンプ2の起動回数は、
1日の時間 / Tq_ideal = 86400秒 / 70秒=1234回
となる。
したがって、この例では、1日当たりのポンプ2の起動回数が1234回を超えないことが望ましいことになる。直近複数回分の給水間隔Tqの平均が理想給水間隔Tq_idealに近づくように、停止確認時間Tcを調整することで、1日当たりのポンプ2の起動回数が1234回を超えないようにすることができる。

と記述があり、理想給水間隔というのが何秒に設定されているのかが気になるところです。

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