川本製作所 給水ポンプユニット逆止弁故障を検知する特許

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川本製作所より給水ポンプユニットのポンプ動作状況及び流量検出計の出力に基づいて、逆止弁故障の検出を可能とする特許が出願されています。

【公開番号】特開2016-197082
【公開日】平成28年11月24日

【解決手段】連結管40がそれぞれ接続された一対のポンプ装置20と、一対のポンプ装置20の連結管40によりそれぞれ形成された流路を一の流路とする合流管70と、連結管40にそれぞれ設けられた逆止弁60と、連結管40にそれぞれに設けられ、流体を受けて回転する羽根車52と、羽根車52の回転動作に基づき、流体の流量及び流れ方向を検出する流量検出部50と、一方のポンプを運転した際に、他方の連結管40の前記流量検出部50から通流が検出された場合、他方の連結管40に設けられた逆止弁60の故障を検出する制御部100とを備えている。

【0010】
なお、上述したパドル式流量計は一方向の流量しか検知できず、また羽根車式流量検出計は、正逆両方向によって回転方向は変わるが、出力が同じであるため、逆流であるか否かは検出できなかった。
【0023】
ホールIC54は、磁性検出部であるホールICで検出して、その単位時間当りのパルス信号をカウントして、一定の係数を乗算することにより、実流量を演算する。図7に示すように、着磁ピッチ角度が不等配列であるため、正方向と逆方向の回転では、出力値が異なる。したがって、羽根車52の正・逆回転を検出することで、水流の正逆方向の判別ができる。

【図1】本発明の一実施の形態に係る給水装置を示す正面図。
【図1】本発明の一実施の形態に係る給水装置を示す正面図。

図3】同給水装置に組み込まれた合流管を示す断面図。
図3】同給水装置に組み込まれた合流管を示す断面図。

【図5】同連結管に組み込まれた流量検出部を示す縦断面図。
【図5】同連結管に組み込まれた流量検出部を示す縦断面図。

以前、川本製作所からの特許で流量検知を羽根車で行う特許が出願されていましたが、それを進化させ逆流も検知できるようにしたもののようです。
荏原製作所では電動機の逆順の誘起電圧を検知して逆流検知とした特許がでていましたので、各社の方式の違いが気になるところです。

逆止弁が故障すると、ポンプのインペラが逆回転することにより、逆止弁が故障したポンプが起動した場合、逆転トルクに抗して起動しなければならないため、拘束して保護回路が動作したり、インバータ制御の場合は、吸込み側に循環しケーシングや電動機の過熱にいたる事があります。

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